発達障害・自閉症・不登校児を育てる保育士mamiの子育て日記

子育て・発達障害・不登校について保育士&保護者が書くブログ

子どもの発達段階を知ると納得!モンテッソーリ教育の考え方

 

長男は高校3年生。発達障害自閉症を併せ持つ子どもです。

次男は中学3年生。小学校4年生の後半から不登校です。

筆者は3年前に夫が急逝しシングルマザーに。ライターとして子どもを育てています。

子どもの発達や成長には個人差があるから、どんなアドバイスもなかなか一人ひとりには合わないなぁと感じていました。

 

けれど、長男が3歳5か月になった4月から入園した縦割りの幼稚園は、モンテッソーリ教育の幼稚園でした。筆者は幼稚園教諭免許を取得するために教育実習へ行っていた園です。

そのときから、先生方が大声を出さないこと、新しいことは一度やり方を見せてからあとは黙って見守りながらさせてあげること、異年齢の保育を大切にし責任感や個々の自己肯定感が上がることなどを感じていました。

 

モンテッソーリ教育の根本的な考え方には、

「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という自己教育力

「成長発達にあわせた必要な関わりや環境設定を整え、自分でできる喜びを感じる」

ことが教育目的の根底にあります。

 

大人にできることは、目の前の子どもの今の発達の段階を把握し、それに合った関り方をすることと、子どもの発達を促すためのおもちゃや遊びの環境を整えることです。

 

子ども自身が「自分で・一人でする」のを、手伝うのがママやパパ、先生や周囲の人の役割でしょう。成長していく段階で現れる「敏感期」と合わせての教育となります。

 

 

 

モンテッソーリ教育「敏感期」

子どもは大人が一歩引くことで、自ら成長しようとする力を持っています。子どもが保護者や周囲の大人の力を借りずに、自分で取組み達成したいと思う事柄や時期を「敏感期」と言います能力を得たいと思い、1つのことに対して敏感になる時期です。

 

成長の段階に合わせて現れる「敏感期」を知っていると、その時期の子どもの興味や特徴に合わせた育児ができ、子どもを尊重できます。

子どもが得たいと感じている能力や、その時期の特徴を大人が知ると、育児が格段にラクになると筆者も感じました。

 

言語・文字の敏感期→胎児期7か月~5歳半

7か月から3歳までは話し言葉の敏感期、3歳から5歳半までは書き言葉「文字」の敏感期と言われています。

文字に興味を持ったら見逃さず、関心をさらに高められる環境やおもちゃを用意してあげたいですね。

筆者は文字積み木で子どもと遊んでいました。また、お手紙を友達や先生に書くことも一緒に楽しんでいました。

感覚の敏感期→0歳~3歳

人間の五感である「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」が敏感になる時期です。実際に触ったり、見たり、匂いを感じたり、聞いたりすることで今後一生の感受性や感覚の育ちに差が出ると言われているので、様々な体験をさせてあげました。

タンポポを見たり、綿毛を触ってみたり、散歩をしながら言葉をかけていました。

運動の敏感期→0歳~3歳と3歳~6歳

0歳~3歳の運動の敏感期は、立ったり座ったり腕を動かしたりなどを自分の意思で行うことです。イヤイヤ期もこの時期ですね。

3歳以降は、それまでに培った運動機能を使って様々な動きをしようとします。例えばおままごとや縄跳びなどです。

筆者は長男が3歳過ぎて運動の敏感期だった頃はちょうど次男が生まれたてだったので、家のなかでできる洗濯やお料理、掃除などの家事を一緒にしました。

子ども用の包丁を使いお料理も!一度やり方を見せて、あとは黙って見守り、ミスがあった場合は終わってから教えます。もちろん危険なときはすぐに止めます。

終わってから教えてあげることで、途中はいちいち口出しをされないので、子どもが自分一人で考え行動するようになります。

充実した気持ちで終えたのちにアドバイスをした方が身につくと感じました。

数の敏感期→4歳~5歳

数を数えるだけではなく、順序・多い・少ない、増えた・減った、など日常生活の中で敏感に興味を示します。ビニール袋を2枚持ってきてね、並んでいる人は何人いる?と、日常の中で数に触れさせることはたくさんあるなぁと思って関わっていました。

文化の敏感期→6歳~9歳

植物、動物、鉱物、宇宙、歴史、地理など、数・運動・文字など以外のことへ敏感に関心を寄せる時期です。

図鑑で調べたり、大人に聞いたり、テレビで情報を得たことを人に話したりもします。

筆者は図書館へ出かけて一緒に調べたり、インターネットで調べたり、地図や地球儀であそびました。また、キャンプやアウトドアで様々な自然に触れたり、テントを張ったり、火おこしをしたりとアウトドア体験も楽しみました。

この頃は人間関係や社会的なルール・モラルをスムーズに守ろうとする敏感期でもあります。

 

子どもの成長発達の中で、子どもがいちばん伸びたい!成長したい!と感じている事柄を「敏感期」と表現するモンテッソーリ教育

 

子どもを大人の描く成長発達にあてはめず、子どもの成長したいと思っている「敏感期」を知り関わると、あぁ今はそういう時期なのだなということが分かって、確かに子育ての考え方が楽になりました。

 

子どもを評価しないこと、手出しや口出しをしすぎないこと、しないことが大切だなということもわかりました。

 

次回は、子どもとの関りの中心となる「叱り方」「褒め方」を中心に何かお知らせできたらなぁと思います。。

 

また、お家でできるモンテッソーリ教育の関わり方も具体的にお話できたら🌷と思っています。

モンテッソーリ教育は子育ての考え方のひとつです。

笑顔で子育てできますように💕