以前、大人の発達障害についての特徴をブログに書いたことがありました。
その時は、特性や周囲のひとができるフォローについて触れました。
今回は、発達障害者の特に大人になってきたとき、様々な困り感がありますが、
その中でも人との関りの中で浮いた存在になりやすく、そのせいで本人も悩んでしまう「思ったまま発言」してしまうことについて、触れてみます。
発達障害の人はよく「周囲の空気が読めない」と言いますが、周囲の空気は割と読んでいるのにも関わらず「思ったことを包み隠さず言葉にして言う」「自分の興味のある話を止まらず話し続ける」ことから、「空気が読めない」と言われるのかなと思います。
思ったことを包み隠さず言ってしまう特性
「髪切ったの?前の方がよかったね。」
「僕のおかげで成功しましたね。良かったですね。」
「ひどいことをいうな。ぶっ殺したろか。」
など、心の中の言葉をそのままに相手に伝えてしまうことが多々あります。
言われた方は驚くし、変な人!と思ってしまうのは当然です。
発達障害者は社会に存在する「暗黙のルール」「暗黙の了解」を自ら学び取ることが難しいとされています。場にそぐわないことを平気で行ってしまうのはそのためです。
思ったことを包み隠さず話すことへの対策は?
- 名前を呼ばれたら返事をし、読んだ人の方を見る
- 自分が話しかけたい人には、まず名前を呼び「今お話しても良いでしょうか」と聞く
- 話しは最後まで話す。途中で濁さない。
- 話しは最後まで聞く。途中で集中力を切らさない。
- 「ありがとうございました」「申し訳ございません。」と付けて話す
- 相手の方に体を向けて話を聞く
- 私語は長くならないように気を付ける。
不器用ながらも相手に気を使ってると相手に伝われば、「気遣いをしてくれているのだな。」「こちらのことを考えてくれている」と相手も受け取り方が変わります。
コミュニケーションがうまくいったり一生懸命やってくれているなと感じてもらう事ができれば本人の評価が変わってくるかもしれません。
他人の気持ちや受け取り方は、こちらは変えることができないことなので、失敗してもまた誠意を持ったコミュニケーションをするように気を付けることで、少しずつ理解してもらえるはずです。
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相手に意見を求める・聞く習慣をつける
話しが長くなりそう、一方的に話している、きつい言い方をしてしまった場合は、「失礼なことを言ったかもしれません。すみません。」と伝えたり、「自分はこう思ったのですが、どうでしょうか。」と意見を求めたり相手に聞く習慣を付けると、一方的に話す癖が少しずつ減っていきます。
自分から苦手なことや特性を開示し、指導・助言をお願いする
うっかり自分の話しが長くなってしまったときは、「自分の話しばかりですみません。今度から長いよ!って注意してください」と言ってみたり、上司や同僚に自分のことで困っていることや戸惑うことはないか定期的に聞いてみるなど、客観的に自分自身の姿を教えてもらうのもひとつの方法です。
特性をなくすことはむずかしいけれど、発達障害にあぐらをかかない
発達障害を持つ人々の行動や言動は時折誤解されやすく、社会的な孤立や偏見の原因となることってありますよね。
直接的な言葉遣いや特定の行動パターンは、周囲の人から誤解を招くこともあります。
結果、友人関係や職場での人間関係に影響が出ることもあります。
どうしても特性なので完全に治すのは難しいかもしれません。
自分の工夫できるところを見つけ、発達障害だから仕方がない!という考えにならず、家族に相談するなどして少しずついい方法を見つけていきましょう。
家族以外にも客観的に自身を見てくれる人を見つけ相談や意見を聞くことで、適応障害やうつ病パーソナリティー障害などの二次障害を防止することにもなります。
また、会社で思わぬ特技を発見したり、ぴったりの仕事を頂けるかもしれません。
できないから、特性だから、仕方がない、周囲のヘルプが必要だということを前面に出さず、周囲にも説明して理解してもらいながら他力本願にならないよう、自分も気を付けていくように心がけましょう。
家族のフォローを大切にしていきたいですね。
わが子が社会に出たら、また新しいステージのスタートです。
経験のある保護者がしっかり話を聞きながら、本人がきづけるようなヒントをあげていきましょう。
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我が家の長男も家庭内で練習中です🏴
明日も笑顔で💕