「スモールステップ」について、ここまでかみくだいてお話してきました。
これまでの記事を下に貼っておくので、良かったら見返してみてくださいね。
1.スモールステップとは?
今回は、「障害を持つ自分の特性を知って自分自身を客観視できるようになる」と、子どもや当事者本人と、周辺の大人や保護者も少しずつ楽に生きれるようになる、というお話をします。
- 自分のことを客観視しにくい
- 人の振る舞いを見て自分も真似し取り入れていけない
- 人の言葉をストレートに受け止める
- 自分の思いをストレートな言葉で伝えてしまう
- 100かゼロか、黒か白か、の思考に陥りがち
- 被害妄想が多い
などの特徴があります。
人との関りが嫌いではないのですが、空気を読めなかったり、反対に読み過ぎて人の言葉の裏の裏まで読んで落ち込んだり、皆と同じようなふるまいを見て覚えるのが難しいひともいます。
うまくいかなかったことを、周囲の人に相談できるといいのですが、毎日周囲の生活や学校生活、仕事の時間に精一杯になってしまい、帰宅した後や、学校・職場にいる間に誰かに相談することがむずかしくもあります。
数日経ってから「こんなことがあったよ」と言ってくることもあり、「なぜ早く言わなかったの?」と思うこともあります。
こういった人との関りやうまくできなかったことの積み重ねは、本人のストレスや自信の無さを増やしてしまいます。
- 学校に行きたくない
- みんなにいじめられる
- 仕事に疲れた
- なにをやってもうまくいかない
- 自分はダメな人間だ
こんな思考になったり実際にそういった原因を周囲が作っている場合もありますね。
ですが、失敗をしたり辛い思いをしているときこそ、「自分を客観視」して「解決策」を見つけるチャンスでもあります。
長男は「みんながいじめる」「先生が怒る」と話してくることがありました。
- 長男にどんなことがあったのか
- 学校にどんな様子か
双方に聞くことが大切です。
長男が学校の対応にどのような捉え方をし、家庭に伝えているのかを学校にも知ってもらえるからです。
- なぜいじめられたり先生に怒られたのか。
- そういうときは今後どうしたらいいのか
- 自分の振る舞いを振り返り、変えていくことは何か
を話させます。わからないときは、助言しながら一緒に考えましょう。
実はいじわる・いじめではなく、意思の疎通がうまくいっていなかっただけだったこともありました。また、実際にいじわるがあり、先生がクラスのみんなと話し合いをし、長男と楽しく過ごせるように運営してくれたこともあります。
そういった問題の中で、
いつも相手が悪い・相手に原因がある・自分は何もしていないのに…
こういった考えが根付いてしまうとなかなか自立ができません。
何かあったときに、自分はどういう態度をしていたか、どうすることが良かったのか
先生や上司に伝えたか、どうしてよいかわからないときは保護者に相談したか、
考える癖をつけてあげましょう。
問題があったとき、発達障害や自閉症児者は話しを大きく盛り立てて伝えてくることもあります。双方の話を聞ける場合は、聞いて、支援してあげなければ、一方の話しだけではなかなか問題の解決ができません。
ただ、自分はどうだったのか、自分の特性はどんなことだったのか、相手を不快にさせてはいなかったか、振り返ることは必ずするようにしましょう。年齢が小さくても大きくても、自分を客観視できる助言をしてあげましょうね。
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そうすることで、人間関係が円滑になったり、学校・社会生活が楽になってくるはずです。
子どもが楽しく、スムーズに生きている姿を見るのは幸せですよね。
親子で笑顔でいられるよう、子どもとの会話を大切にしましょう。
すぐにできなくても大丈夫です。
応援しています。
明日も笑顔で💕