発達障害・自閉症・不登校児を育てる保育士mamiの子育て日記

子育て・発達障害・不登校について保育士&保護者が書くブログ

本当に障害があるの?大人の発達障害への適切なサポートとは

「大人の発達障害がこの頃様々なところで目にするキーワードになりました。

小さな頃、学生の頃にちょっと変わった子・不器用な子と思われていたけれど実は発達障害だったということがあります。

 

発達障害者自身が自分の生きづらさに悩み、病院にかかって診断される場合や、家族にすすめられて病院で診断されるのが多いパターンのようです。

 

小さな頃から学生時代まで、発達障害だと気づかなかったり、周囲もなんとなく合わせてくれながら関わってくれたりと、なんとかうまく生きてきてはいるけれど、自分自身の不甲斐なさに落ち込んでいる人もいます。

また、なぜほかの人のようにできないのか、悩んでいる人もいます。

 

発達障害だとわかってからは、自分自身の過ごし方や社会とのかかわり方を少しずつ学び身につけて、頑張っていることでしょう。

 

今回は、周囲に発達障害のひとがいて、関わらなければならない場合に、どんなかかわりをしたら良いのかをお話しますね。

 

発達障害に見えないけど障害のあるふりをしているのではないのです

発達障害は、「風邪を引くと咳や鼻水が出る」というように決まった症状や特性はなく一人ひとりの人間が違うように発達障害の人も一人ひとり違います。

一見、発達障害に見えない人もたくさんいます。仕事や人とのコミュニケーションがスムーズだと、本当に障害があるの?本当は違うのに障害があると言っているだけでは?と思うかもしれません。

発達障害かもしれないというのであれば違うかもしれませんが、診断を受けているのであれば本当に障害です。

 

障害があるふりをしてるのでは?障害のせいにしてる?なんて言わないであげてくださいね。本人は社会・会社・学校で大変努力をして人に合わせて動いています。相当な疲れを感じているはずです。

 

1.指示やスケジュールは口頭だけではなくメモで共有する

言葉で指示を受けても、そのときは「はい、わかりました。」と答えますが、その後に誰かに話しかけられたり、別の指示を受けたりすると、忘れてしまうことが多いです。

指示や打ち合わせなどのスケジュールは書いて渡したり、どこかに貼っておいてあげましょう。また、少し前に「14時から打合せ入っているからね。」と声を掛けてあげることで失敗や忘れることもなくなります。

 

2.得意と不得意を本人が理解していないこともある。配慮をしてあげて

発達障害のある人は、一人ひとり得意と不得意の差が大変大きく、得意なことはすらすらとでき集中して取り組みますが、苦手なことはいくら教えてもなかなかできるようにならなかったり集中して取り組むことができません。

コピーが苦手・Excelが苦手・電話応対が苦手…

Wordは得意・プレゼンが得意・記憶力がいい・企画力がある…

一例ですが、様々な得意不得意を本人と周囲が理解し、得意とする仕事を指示してあげられるといいですね。

自信を持つと責任感を持ち、最後まで取り組めるという特徴が、発達障害の多くの人に見られます。

 

3.発達障害の特性と本人の性格・性質は別のものとしてとらえよう

発達障害の特性は、忘れ物が多い・集中すると周囲が見えなくなる・時間を守れない・先の見通しを持ちにくい・いつも体調が悪いなど、さまざまです。

 

それは、脳の神経伝達が上手く機能しない脳障害があるためです。


神経伝達回路はドーパミンが噴出し回路をつなぐことでうまく集中したり活動できたりしますが、発達障害の人は脳の前頭前野の働きが上手くいかずドーパミンが出にくかったり、出過ぎたりします。

 

集中できる日・できない日、すごく得意なこと・苦手なこと、体調不良の日・テンションの高い日があるのはそのためです。

 

障害の特性が色々ありますが、それはその人自身の性格ではありません。


発達障害のひとを理解し、受け入れたり大人であっても教えてあげたりしていただけると幸いです。

 

4.人間関係や環境に左右されやすく自己発揮できる・できないがはっきりしてくる

人との関係がうまくいかなかったり、理解をしてもらえなかったり、厳しく指摘を受けるなど、自分自身の特性のせいで人と気まずくなったときは、出かけることができなくなったり、自己の力をうまく発揮できなくなります。

 

また、発達障害を理解してもらえない環境や、存在を否定されるような場にも、非常に敏感で、できることができなくなったり、二次障害(うつ病や反抗挑戦性障害)を起こしてしまうこともあります。

 

温かく理解をしてもらえる環境で、得意なことを伸ばし、苦手なことはフォローをしてもらえることで、本人の自信と周囲への信頼へつながり、元気に過ごせることでしょう。

5.バランスよくこなすことができない

発達障害のひとは、色々な仕事や学習、プライベートや課外活動などを、バランスよく疲れず見通しを持ってこなすことが非常に苦手なひとが多いでしょう。

 

指示や頼み事をなんでも受け入れてしまい、キャパシティーがオーバーして疲れがたまっていても自分のことを理解することが難しいのです。

 

プライベートなことは家庭に任せるとしても、会社や学校では、

  • 「●●と●●の仕事任せているけれど、進捗はどう?」
  • 「手伝うことはない?わからないことや困っていることがあったら言ってね」
  • 「コピー手伝おうか?」
  • 「苦手な部分は教えるよ、どう?」

と、積極的にヘルプの手や言葉を差し伸べてあげてほしいです。

 

キャパオーバーはもちろん、自分が困っていることにも気づけなかったり、わからないことをなかなかひとに聞けないのも発達障害の持つ特性です。

 

 

大人になってこんなこともできないの?周囲の動きを見ていたらわかるでしょう?

なぜ見通しを持たずに何でも仕事や付き合いを詰め込むの?体調悪くなること多いね。

 

色々なことを感じている方がいたら、このブログを見ていただけるとうれしいです。

発達障害は甘えではありません。その人自身の性格でもありません。脳の障害です。

 

サボりや甘えでないこと、不器用さがあることをご理解いただき、一緒に環境で過ごすのであれば、ちょっとしたフォローや配慮をしていただくことが、お互いの幸せなのかなと思っています。

 

腹が立ったり、無視をしたくなったりするのは、発達障害であるそのひとをよく知らないからかもしれません。

どんなひとなのか、どんなことが得意・苦手なのか、どうしたら自身の力を発揮してもらえるのか多様な関りをしたり対話をしたりして、知っていただけると、腹が立たなくなってくるかもしれません。

 

健常者に多種多様なひとがいるように、発達障害にも多種多様なひとがいますので、このブログの対応がすべてではありません。

 

ですが、理解をし合うという点は同じだと思っています。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

明日も笑顔で💕

 

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