長男は1歳半検診のとき、
「ちょっと様子を見ましょう。半年後に来てください。」と保健士さんからおはなしがありました。
- 名前を呼んでもこちらを見ない
- 話しかけても反応がない
- 同年代の子どもへ関心がない
- おもちゃで遊ぶというよりは並べたり色分けするなどしている
そんな気になる姿がありました。
保健士さんの予想とわたしの感じていた違和感は同じだったようです。
けれど、まだ年齢が小さすぎるので、成長を見守りましょう。ということで、3歳児検診や就学前検診まで様子見となりました。
3歳児検診では、色々な悩みを伝えたのですが、丁度次男が生まれたばかりだったので情緒が不安定なのかも、もう少し様子を見ましょうとのこと……。
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そして、4歳(幼稚園の年中)になった頃のこと。
お迎えに行くと、外遊びをしている他の子の中に長男がいないなと探しながら園舎の中へ入ると担任の先生と長男が壁の写真を見ていました。
外へ遊びに出る支度ができず、ずっと写真を見ていたようです。先生も付き合ってくださっていました。
4歳になって気になったことは、
- 活動の節目の切り替えができない
- 体幹が弱く、立つ・座るなどの姿勢を長く保てない
- だしぬけに答えてしまい周囲の空気を読めない
- 偏食が激しく口の中が敏感
- 友達との関りが薄く、上辺だけの遊び方(3歳児前半に見られる並行遊び)
- 得意なこと・知っていることはとめどなく話し、止まらない
ということでした。先生も少し気になっていたようです。
地元の医科大学病院に「子ども発達支援センター」というのがあったので4歳の9月ごろに電話予約をし、年が明けた2月にやっと診察を受けられました。
WISK-Ⅳというテストを受け診断名は「ADHDと自閉症スペクトラム、限りなく黒に近い濃いグレーゾーン」とのことでした。
療育や通園施設は地元に特になかったので、わたしは自ら「発達障害コミュニケーション指導者」という資格を取得し、関わり方について勉強をしました。
一番大切なことは、「スモールステップ」。是非記事をごらんくださいね。
5つのことを1つか2つできたらOK。
学校から帰宅して、靴を揃え、ランドセルを置き、手を洗い、プリントを出し、宿題を済ませ、おやつを食べて、明日の時間割を揃える……。習い事や少年団のある子どももいますね。
本当に小学生は忙しいなと感じます。
長男は、帰宅したらランドセルを背負ったまま玄関で倒れて眠ってしまうこともありました。「外ではそれくらい頑張っているんだな。」と泣けたり、眠っている姿に笑えたりしました。
1つでもできたら、褒めるのではなく「できたね」「できているね」と認めること。
本人が気づくまで。「うん」というまで。耳に入るまで。「できたね」と言います。
医大のお医者さんにいちばんよく言われた関わり方のひとつです。
そして、
できなかったこと、できていないことについては指摘をしたり叱ったりしません。
「どうしてできない?」「やらないとダメ」は禁句です。
「靴を揃えてね」「プリント出してね。」としてほしい事実だけを言います。
これも医大のお医者さんから教えていただきました。
慣れるまでは、関わり方がむずかしく、いかに自分が楽をして子どもに言葉をかけていたか、感情のままに話していたか、何も伝わっていなかったかを思い知りました。
子どもの話しの受け止め方、伝え方、色々な話し方や聞き方は4歳の頃から14年経った今、ママはおおよそ慣れて上手になったかなと思います。
この関わり方は、癖になり身についてしまったため、子どもだけではなくほかの人との関り方でも同じになりました。けれど、フリーライターになり取材をすることが増え、mamiさんには話しやすいし、気持ちよく話せると言われることが多くうれしいです。
高校生になった長男も、人の話を聞くのが上手に、そして自分の話したいことを離し過ぎないように成長しました。
「ママのおかげだよ」と言われると、苦労が報われる気がしました。
子どもも親もスモールステップ=少しずつ成長します。これは発達障害や自閉症の親子に限らないかもしれませんね。
どんな子どもも毎日頑張っています。
そして保護者に信頼を寄せています。
子どもと話すとき、向き合うときは、「受け入れる」ことを心の中に置いて関わると、子どもはとてもやさしく伸び伸び育つ気がします。
深呼吸して今日も笑顔で💕
次回は次男のことをおはなしします。