発達障害・自閉症・不登校児を育てる保育士mamiの子育て日記

子育て・発達障害・不登校について保育士&保護者が書くブログ

世界自閉症啓発週間がありました。自閉症や発達障害関連の本をご紹介

カタール王国ってご存知ですか。

わたしは場所や国の特徴をよく知りませんでした。

ただ、「ドーハの悲劇」と2022年サッカーワールドカップの開催地で日本が対戦するイラクにロスタイムで点を入れられたため、予選敗退となったのは記憶しています。

そのドーハがあるのが「カタール王国」です。

 

4月2日~8日までは「世界自閉症啓発週間」といって、世界中の人に自閉症という障害を知ってもらうため、各地で様々な取り組みをするのですが、この啓発を提案したのがカタール王妃なのだとか。

 

世界自閉症啓発デー・日本実行委員会が組織され、自閉症をはじめとする発達障害について広く啓発する活動を行っており、毎年、世界自閉症啓発デーの4月2日から8日を発達障害啓発週間として、シンボジウムの開催やランドマークのブルーライトアップ等の活動を行っています。

出典:世界自閉症啓発デー日本実行委員会公式サイト

 

もう啓発デーは終了しましたが、あなたのお暮らしの町のどこかで、自閉症啓発の掲示などは目にされたでしょうか。

 

筆者は隣町の図書館で、地元の大学生のサークルの学習発表のような形と障害児者と健常者との共生サロンのコラボ企画を拝見しました。

 

大人にも子どもにもわかりやすく、自閉症発達障害について紹介されています。

 

発達障害ではないよく耳にする病気や障害、そして発達障害自閉症児者が環境や関わりによる辛さを抱えすぎると二次障害を引き起こす恐れがあることにも触れています。

学生さんのサークルによる勉強ですが、良く調べられているなと思います。

残念ながら図書館の本ではないのか、貸し出しはしていませんでしたが大変興味深い本もありました。一般には販売していないのかもしれません。

 

図書館で借りられる本や、書店で購入できそうな本も紹介されていました。

筆者が借りてきた本をご紹介しますね♩

 

***

 

 

自閉症の子どもとかかわる子どもに向けて、自閉症の特徴やかかわり方をわかりやすく説いた本。ほかにも知的障害・学習障害アスペルガー発達障害のおともだちシリーズもありました。

 

 

「朝の支度を次々とこなせない」「食べものの好き嫌いが多い」「何度注意しても同じことをやめない」「口ごたえが多い」など、大人がイライラしがちな発達障害の子の問題行動ごとに、適切・不適切な言葉がけの例を挙げ、どのように言葉をかけたら伝わりやすくなるのか、自尊心を傷つけずに「できる」ことを増やしていけるのか、といった疑問にこたえます。

 

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発達障害児者の中には、同じものしか食べない・好きなもの以外は癇癪を起すなど、様々な食べ物に対する困り感のあるひともいます。食事を作る側は心が疲弊しますね。そんなときの助けになってくれる本です。

 

発達障害自閉症関連の本はたくさんありますが、教科書通りの本だったり、もうやりました!といった聞き慣れた・見慣れた実践方法が載っているものもあります。

けれど、そういった本を求めている人もいますね。

 

発達障害自閉症とかかわる時間や期間が長くなっている保護者や教師、保育士、支援者の方には、一人ひとり違う特性を持った人たちに合った納得のいく書籍を見つけるのが大変でしょう。

 

本屋さんへ足を運び、中を見て共感できるもの、心に沁みるもの、期待に応えてくれるものを選んだら良いと感じています。

 

ネットで書評や口コミだけで判断し、買ってみたら、物足りなかったことが何度もありました。

 

少し大きめの書店が町にあれば、ぜひ色々な本に目を通し、かかわる人と当事者に合った本をみつけてみましょう。

 

本を読むと、本の通りでなくても何かのヒントがみつかったり、気分転換になったりします。

 

毎日お疲れモード…でしょうけれど、本を読んでみませんか。

 

どうか明日も笑顔で💕

 

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本当に障害があるの?大人の発達障害への適切なサポートとは

「大人の発達障害がこの頃様々なところで目にするキーワードになりました。

小さな頃、学生の頃にちょっと変わった子・不器用な子と思われていたけれど実は発達障害だったということがあります。

 

発達障害者自身が自分の生きづらさに悩み、病院にかかって診断される場合や、家族にすすめられて病院で診断されるのが多いパターンのようです。

 

小さな頃から学生時代まで、発達障害だと気づかなかったり、周囲もなんとなく合わせてくれながら関わってくれたりと、なんとかうまく生きてきてはいるけれど、自分自身の不甲斐なさに落ち込んでいる人もいます。

また、なぜほかの人のようにできないのか、悩んでいる人もいます。

 

発達障害だとわかってからは、自分自身の過ごし方や社会とのかかわり方を少しずつ学び身につけて、頑張っていることでしょう。

 

今回は、周囲に発達障害のひとがいて、関わらなければならない場合に、どんなかかわりをしたら良いのかをお話しますね。

 

発達障害に見えないけど障害のあるふりをしているのではないのです

発達障害は、「風邪を引くと咳や鼻水が出る」というように決まった症状や特性はなく一人ひとりの人間が違うように発達障害の人も一人ひとり違います。

一見、発達障害に見えない人もたくさんいます。仕事や人とのコミュニケーションがスムーズだと、本当に障害があるの?本当は違うのに障害があると言っているだけでは?と思うかもしれません。

発達障害かもしれないというのであれば違うかもしれませんが、診断を受けているのであれば本当に障害です。

 

障害があるふりをしてるのでは?障害のせいにしてる?なんて言わないであげてくださいね。本人は社会・会社・学校で大変努力をして人に合わせて動いています。相当な疲れを感じているはずです。

 

1.指示やスケジュールは口頭だけではなくメモで共有する

言葉で指示を受けても、そのときは「はい、わかりました。」と答えますが、その後に誰かに話しかけられたり、別の指示を受けたりすると、忘れてしまうことが多いです。

指示や打ち合わせなどのスケジュールは書いて渡したり、どこかに貼っておいてあげましょう。また、少し前に「14時から打合せ入っているからね。」と声を掛けてあげることで失敗や忘れることもなくなります。

 

2.得意と不得意を本人が理解していないこともある。配慮をしてあげて

発達障害のある人は、一人ひとり得意と不得意の差が大変大きく、得意なことはすらすらとでき集中して取り組みますが、苦手なことはいくら教えてもなかなかできるようにならなかったり集中して取り組むことができません。

コピーが苦手・Excelが苦手・電話応対が苦手…

Wordは得意・プレゼンが得意・記憶力がいい・企画力がある…

一例ですが、様々な得意不得意を本人と周囲が理解し、得意とする仕事を指示してあげられるといいですね。

自信を持つと責任感を持ち、最後まで取り組めるという特徴が、発達障害の多くの人に見られます。

 

3.発達障害の特性と本人の性格・性質は別のものとしてとらえよう

発達障害の特性は、忘れ物が多い・集中すると周囲が見えなくなる・時間を守れない・先の見通しを持ちにくい・いつも体調が悪いなど、さまざまです。

 

それは、脳の神経伝達が上手く機能しない脳障害があるためです。


神経伝達回路はドーパミンが噴出し回路をつなぐことでうまく集中したり活動できたりしますが、発達障害の人は脳の前頭前野の働きが上手くいかずドーパミンが出にくかったり、出過ぎたりします。

 

集中できる日・できない日、すごく得意なこと・苦手なこと、体調不良の日・テンションの高い日があるのはそのためです。

 

障害の特性が色々ありますが、それはその人自身の性格ではありません。


発達障害のひとを理解し、受け入れたり大人であっても教えてあげたりしていただけると幸いです。

 

4.人間関係や環境に左右されやすく自己発揮できる・できないがはっきりしてくる

人との関係がうまくいかなかったり、理解をしてもらえなかったり、厳しく指摘を受けるなど、自分自身の特性のせいで人と気まずくなったときは、出かけることができなくなったり、自己の力をうまく発揮できなくなります。

 

また、発達障害を理解してもらえない環境や、存在を否定されるような場にも、非常に敏感で、できることができなくなったり、二次障害(うつ病や反抗挑戦性障害)を起こしてしまうこともあります。

 

温かく理解をしてもらえる環境で、得意なことを伸ばし、苦手なことはフォローをしてもらえることで、本人の自信と周囲への信頼へつながり、元気に過ごせることでしょう。

5.バランスよくこなすことができない

発達障害のひとは、色々な仕事や学習、プライベートや課外活動などを、バランスよく疲れず見通しを持ってこなすことが非常に苦手なひとが多いでしょう。

 

指示や頼み事をなんでも受け入れてしまい、キャパシティーがオーバーして疲れがたまっていても自分のことを理解することが難しいのです。

 

プライベートなことは家庭に任せるとしても、会社や学校では、

  • 「●●と●●の仕事任せているけれど、進捗はどう?」
  • 「手伝うことはない?わからないことや困っていることがあったら言ってね」
  • 「コピー手伝おうか?」
  • 「苦手な部分は教えるよ、どう?」

と、積極的にヘルプの手や言葉を差し伸べてあげてほしいです。

 

キャパオーバーはもちろん、自分が困っていることにも気づけなかったり、わからないことをなかなかひとに聞けないのも発達障害の持つ特性です。

 

 

大人になってこんなこともできないの?周囲の動きを見ていたらわかるでしょう?

なぜ見通しを持たずに何でも仕事や付き合いを詰め込むの?体調悪くなること多いね。

 

色々なことを感じている方がいたら、このブログを見ていただけるとうれしいです。

発達障害は甘えではありません。その人自身の性格でもありません。脳の障害です。

 

サボりや甘えでないこと、不器用さがあることをご理解いただき、一緒に環境で過ごすのであれば、ちょっとしたフォローや配慮をしていただくことが、お互いの幸せなのかなと思っています。

 

腹が立ったり、無視をしたくなったりするのは、発達障害であるそのひとをよく知らないからかもしれません。

どんなひとなのか、どんなことが得意・苦手なのか、どうしたら自身の力を発揮してもらえるのか多様な関りをしたり対話をしたりして、知っていただけると、腹が立たなくなってくるかもしれません。

 

健常者に多種多様なひとがいるように、発達障害にも多種多様なひとがいますので、このブログの対応がすべてではありません。

 

ですが、理解をし合うという点は同じだと思っています。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

明日も笑顔で💕

 

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「発達障害」の特性を知って自分を客観視できれば楽になる♩

 

「スモールステップ」について、ここまでかみくだいてお話してきました。

これまでの記事を下に貼っておくので、良かったら見返してみてくださいね。

 

1.スモールステップとは?

mamicherryblossom.net

 

2.発達障害自閉症の本人への告知とその方法とは?

mamicherryblossom.net

 

今回は、障害を持つ自分の特性を知って自分自身を客観視できるようになる」と、子どもや当事者本人と、周辺の大人や保護者も少しずつ楽に生きれるようになる、というお話をします。

 

発達障害自閉症の当事者は、

  • 自分のことを客観視しにくい
  • 人の振る舞いを見て自分も真似し取り入れていけない
  • 人の言葉をストレートに受け止める
  • 自分の思いをストレートな言葉で伝えてしまう
  • 100かゼロか、黒か白か、の思考に陥りがち
  • 被害妄想が多い

などの特徴があります。

人との関りが嫌いではないのですが、空気を読めなかったり、反対に読み過ぎて人の言葉の裏の裏まで読んで落ち込んだり、皆と同じようなふるまいを見て覚えるのが難しいひともいます。

 

うまくいかなかったことを、周囲の人に相談できるといいのですが、毎日周囲の生活や学校生活、仕事の時間に精一杯になってしまい、帰宅した後や、学校・職場にいる間に誰かに相談することがむずかしくもあります。

 

数日経ってから「こんなことがあったよ」と言ってくることもあり、「なぜ早く言わなかったの?」と思うこともあります。

 

こういった人との関りやうまくできなかったことの積み重ねは、本人のストレスや自信の無さを増やしてしまいます。

 

  • 学校に行きたくない
  • みんなにいじめられる
  • 仕事に疲れた
  • なにをやってもうまくいかない
  • 自分はダメな人間だ

 

こんな思考になったり実際にそういった原因を周囲が作っている場合もありますね。

ですが、失敗をしたり辛い思いをしているときこそ、「自分を客観視」して「解決策」を見つけるチャンスでもあります。

 

長男は「みんながいじめる」「先生が怒る」と話してくることがありました。

  • 長男にどんなことがあったのか
  • 学校にどんな様子か

双方に聞くことが大切です。

長男が学校の対応にどのような捉え方をし、家庭に伝えているのかを学校にも知ってもらえるからです。

 

  • なぜいじめられたり先生に怒られたのか。
  • そういうときは今後どうしたらいいのか
  • 自分の振る舞いを振り返り、変えていくことは何か

 

を話させます。わからないときは、助言しながら一緒に考えましょう。

実はいじわる・いじめではなく、意思の疎通がうまくいっていなかっただけだったこともありました。また、実際にいじわるがあり、先生がクラスのみんなと話し合いをし、長男と楽しく過ごせるように運営してくれたこともあります。

 

そういった問題の中で、

いつも相手が悪い・相手に原因がある・自分は何もしていないのに…

こういった考えが根付いてしまうとなかなか自立ができません。

 

何かあったときに、自分はどういう態度をしていたか、どうすることが良かったのか

先生や上司に伝えたか、どうしてよいかわからないときは保護者に相談したか、

考える癖をつけてあげましょう。

 

問題があったとき、発達障害自閉症児者は話しを大きく盛り立てて伝えてくることもあります。双方の話を聞ける場合は、聞いて、支援してあげなければ、一方の話しだけではなかなか問題の解決ができません。

 

ただ、自分はどうだったのか、自分の特性はどんなことだったのか、相手を不快にさせてはいなかったか、振り返ることは必ずするようにしましょう。年齢が小さくても大きくても、自分を客観視できる助言をしてあげましょうね。

 

 

 

そうすることで、人間関係が円滑になったり、学校・社会生活が楽になってくるはずです。

 

子どもが楽しく、スムーズに生きている姿を見るのは幸せですよね。

親子で笑顔でいられるよう、子どもとの会話を大切にしましょう。

 

すぐにできなくても大丈夫です。

応援しています。

 

明日も笑顔で💕

 

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絵本いっぱい読んであげよう【4歳-6歳の絵本】

4歳は、幼稚園や保育園に通っているお子さんなら年少から年中クラスでしょうか。

社会のルール、人との関り、生活面の自立、言葉や会話の発達、知的好奇心の成長と、様々な姿に日々驚いたり、うれしくなったりしますね。

 

ママやパパとも難なく会話ができたり…

ちょっとしたお手伝いができたり…

下の子の面倒を見てあげたり…

できることが急に増えてくるでしょう。

 

5歳から6歳は、年中さんから年長さんの年齢ですね。


大人を介さなくても子ども同士であそびを広げたり、知的好奇心が高まり自分の興味のあることを追及したり調べたり練習したりする子どももいます。

また、集団生活をする上でどうすることが気持ちよいことなのか、ルールを守ったり人のことを思いやる社会性もぐーんと育ちます。

 

小学校入学に向けて、様々なことを体験し感じさせてあげたいですね。

 

 

発達障害ADHD)と自閉症スペクトラムの長男が幼稚園の年中のときは、年齢にあった絵本であれば、自分で文字を読み、意味合いも理解していました。

 

年中のころと言えば初めて『WISK-Ⅳ』というIQテストを受けた頃です。


全体を通したIQは130近くありますが、

『ワーキングメモリー』は65。

倍の数値の違いがあり大きな凸凹があり、

頭の中は常に忙しく混乱しているでしょうとのことでした。

 

『ワーキングメモリー』とは、

一時的に情報を記憶しながら処理する能力に関する指標です。ワーキングメモリは読み書き、算数といった学習能力や、集中力に大きくかかわることが指摘されています。

引用:LITALICO発達ナビ

ということなのだとか。

確かに集中力には波があり、好きなことには4時間でも5時間でも集中しますが、興味のないこと・知らないことに関しては見向きもしませんでした。

 

幼稚園のみんなが園庭に遊びに行ったのに、片手に帽子を持ち、園の廊下で壁の掲示物を1時間も見ていたということもあります。(先生が傍についていて下さいました。)

 

年中の頃くらいから、ほかの子どもとの差や周囲・本人の困り感が出てくることが多いと言われています。医科大学発達障害外来で、限りなく黒に近いグレーゾーンと言われた4歳のころから、WISK-Ⅳを受けてはっきりとした診断が付きました。知的な遅れはないとのことでした。

 

コミュニケーションを取るのがとても大変で、わたしはいつも独り言を言っているようですし、園のママが長男に話しかけても無視したり(本人は関心がないための行動)するので、とっても居心地が悪かったですね……

 

それでも、人とかかわることは必ず後から長男の土台になると思い、親子で一生懸命通いました。

 

そして、自宅では絵本を読み聞かせました。なぜか絵本を読むと会話になるのです。

長男:「これなんだろうね。」

わたし:「どんぐりかな?」

次男:「まつぼっくりだよー兄ちゃんもママも知らないのー?」

長男:「まつぼっくりかぁ。幼稚園の庭に落ちてたよ。」

わたし:「今度ママも見たいナ。」

長男:「お迎えのときに探そうか」

次男も入って、とても楽しい時間です。

 

この頃は、細やかなイラストの絵本や、文字の多い絵本、児童書なども読み聞かせ、長男も楽しんでいました。

コミュニケーションや言葉に不安や心配のあるママやパパは、絵本を通して会話をしてみるといいかもしれません。意外と知らなかった子どもの知っていることや、好奇心を知れるかもしれません。

 

 

今日は年中から小学校入学前までに楽しめる絵本をご紹介します。

 

1.14ひきのあきまつり|いわむら かずお 作 童心社

 

「14ひき」のねずみの家族がおりなす、季節に応じた暮らしを細やかなイラストと、美しく大切にしたい子どもらしい日本語で書かれた絵本です。ページのすみずみまでびっしり絵が描かれているので、親子でゆっくりと読むのにおすすめです。

 

2.はじめてのキャンプ|林明子 作 福音館書店

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なほちゃんは小さいけれど勇気のある女の子。小学生と一緒にキャンプに行くと決めました。ママもパパも一緒ではありません。大人が1人引率につくだけ。キャンプといっても野原でするキャンプなので真っ暗。夜も1人でおトイレに行かなくてはいけません。「小さい子はすぐ泣くからダメ!」とお兄ちゃん・お姉ちゃんたちにいわれていたなほちゃんは、キャンプ中どうなるでしょうか。少し文字が多くイラストも少な目ですが、年中から十分に楽しめる、わくわく・ほっこりする絵本です。

 

3.さっちゃんのまほうのて|先天性四肢障害児父母の会他 偕成社

 

生まれつき手首から先がないさっちゃん。気にすることなく元気いっぱい器用に保育園生活を過ごしています。ところがある日、ままごとのお母さん役を決めるとき、手がないという事実を友達からさみしい形で言われてしまい、深く落ち込みます。さっちゃんは自分を受け入れることができるでしょうか。そしてさっちゃんのお母さんは?年中さんから年長さんに、人との違いや障害について年齢なりに考えさせてくれる胸を打つ絵本です。

 

4.じごくのそうべい|田島征彦 童心社

 

上方落語を絵本にした作品です。軽業師(かるわざし・曲芸などをして見せる人)のそうべいは、綱渡りの途中に落下し目が覚めたら地獄にいました。けれど地獄の恐ろしいお話ではありません。さすが軽業師のそうべい!地獄でも楽しんで鬼と閻魔様をうならせます。楽しい関西弁の文章と、子どもを惹きつける魅力的なイラストで大人気の絵本です。

 

5.おしゃべりなたまごやき|寺村輝夫作 和歌山静子絵 理論社

 

「ぼくは王さま」シリーズの1冊。児童書になるので絵を見ながら聞く絵本ではなく、お話を一緒に読んだり、読み聞かせてあげて、頭の中でイメージを持ちながら聞くという本です。なかなか長いので、一晩に5ページから10ページ読んだら続きは明日…と楽しみに読んでいました。かわいらしくてドジでくいしんぼうな王さまは、卵が大好き!

おしゃべりな卵焼きって一体なんなのでしょう?慌てる王さまに子どもも大喜びです。

 

 

 

 

子どもの心をくすぐる、そして大人が伝えたい様々な心の持ち方や人との関りなどを絵本を通して伝えてくれる作品をご紹介しました。

大人が読んでも楽しく、心が震え、涙してしまう絵本もあります。

 

子どもの心の成長が大きくなる4歳から6歳は、様々な分野の絵本を読んであげたいですね。絵本を通して疑似体験ができるはず。

 

絵本の読み聞かせは、忙しく大変な毎日にママやパパへのご褒美の時間でもあります。子どもが愛おしいときっと絵本を読みながら思えるはず☆

 

次回は発達障害の子どもとの関りで悩んだときに、保護者が読みたい本をご紹介します。

 

明日も笑顔で元気でいられますように。

 

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絵本いっぱい読んであげよう【2歳-3歳の絵本】

発達障害ADHD自閉症スペクトラム)の長男が2歳のとき、わたしのおなかには次男がいました。3歳と1か月のころ、次男が誕生しました。

 

2歳の長男は歩く・走るがうまくできず、すぐに転んだり思わぬけがをしたりしました。また、大型ショッピングセンターへ行くとすぐに迷子になりました。

さらに、外食や図書館、児童センター、子どもの集まりなどへ行くと、泣いて嫌がり会場へ入れないことがほとんどでした。

 

妊娠中で体があまり動かないわたしは、長男のケガや迷子が怖くて外出ができなくなっていきました。

 

おうち遊びでわたしが疲れたときや、つわりのひどい日は朝から晩までDVD付けの日々。けど自分を責めず子どもの命を守るためには仕方がないとあきらめていました。

 

少し元気のある日には絵本を読み、

一緒におやつを作りました。

一番思い出に残っているのは

しろくまちゃんの ほっとけーき」です。

ホットケーキを作る工程が描かれていて、

その手順通りに作って楽しみました。

この絵本に、心が救われ、多分一生の宝物だと思っています。

 

絵本を読むことで、言葉や仕草を真似たり、同じことをしたがったりと、絵本を通して様々な知的好奇心が育ちますね。

 

 

2歳から3歳のころは、ちょうど「イヤイヤ期」と「反抗期」が続く大変な時期。

 

  • 子どもに寄り添って付き合っていく
  • ママやパパの心の中に揺るがないルールや線引きを作る

 

この一見相反するような関わりが、大切です。

わがままやいけない行動に対しては毅然とした態度を取ること。厳しく冷たい態度ではなく、一緒に感情的になったり怒ったりせず「こうしたらいけないよ。こうしようね。」など伝えます。保護者が感情的にならないことが長引かせないコツですね。

 

具体的には、

  • どうしたかったの?
  • やりたいのにできなかったね。悲しいね。
  • AとB、どっちがいい?
  • 靴下は手伝う?ズボンはどうする?手伝う?
  • 12時に出かけるから、長い針が9になったらお片付けだよ

 

このように、子どもを一人の人間として尊重し、先の見通しを持たせたり、選ぶ権利を子どもにさりげなく与えたりしてあげると、愚図ることもぐっと減ります。

 

子どもはママやパパの言うことを何でも聞く赤ちゃんの時代から、自分自身という人間に目覚め、ママやパパと自分は違うんだ、自分にも意思があるんだということに気づき、周囲に主張しているだけで、ママやパパが嫌いで嫌がったり反抗しているわけではありません。

 

毎度のことで、腹が立つかもしれませんがこの時期に子どもと保護者の信頼関係を作っておくことが大切です。

 

なかなかうまくいかないときは、一つの方法として絵本を取り入れてみましょう。

子ども自身が自分の姿を客観視でき、絵本と同じようにしようと成長しますよ♩

 

「イヤイヤ期」や「反抗期」に読んであげたい絵本をご紹介します。

 

1.おでかけのまえに|林明子・筒井頼子 作 福音館書店

 

ピクニックに出かける朝、主人公の女の子は自分でできることをしようとお母さん・お父さんの用意を自分一人ですすめます。お出かけの前のおうちの中は大変なことに……!けれど両親は叱りません。それはなぜでしょう。

保護者の方が考えさせられる絵本かもしれません。親子でホッと一息つきましょう。

 

2.ねないこだれだせなけいこ作 福音館書店

 

寝かしつけに苦労しているママやパパへ、ちょっとだけ怖くてかわいい絵本はいかがでしょうか。眠らない子どもはおばけになっちゃうかも!?子どもは急いでお布団の中に潜り込むかもしれません。

 

3.ノンタンぶらんこのせて|キヨノサチコ作 偕成社

 

みんなで交代で乗るぶらんこなのに、なかなか交代しないノンタン。10数えたら交代ね、とみんなではなしてもルールや約束を守りません。独り占めしたい、自分だけ楽しみたい、自己主張ばかりする、そんな子はいませんか?きっとノンタンの姿と自分を照らし合わせて考えられることでしょう。

 

4.しろくまちゃんのほっとけーき|わかやま けん作 こぐま社

 

何でも自分でやりたいしろくまちゃん。卵を落としたり、牛乳をこぼしたり、お皿を割っちゃったりしますが、ママと一緒にほっとけーきを焼きますよ。ホットケーキを焼く工程のイラストが楽しくて、何度も読んでとせがまれるはず!おいしいホットケーキも食べたくなるかもしれません。

 

5.ちょっとだけ|瀧村有子・鈴木永子 作 福音館書店

 

3歳のころは、もしかしたら二人目が生まれてお兄ちゃん・お姉ちゃんになる年頃かもしれません。けれどこの世に生まれてまだ3歳。まだまだママやパパに甘えたいんです。けど赤ちゃんが生まれたからお姉ちゃんにならなくちゃ、ママは忙しいんだ…そんな切ない思いと、その思いをわかっているママの気持ちに涙がこぼれるお話です。

 

6.はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!|くぼまちこ作 アリス館

 

歯みがきが嫌いな子どもにてこずる・イライラしちゃうママやパパへ送りたい絵本。歯ブラシが列車になって子どもの口の中へ出発します。子どもの歯磨きが嫌!という気持ちに寄り添ったお話と、柔らかながらはっきりとした色合いが人気の絵本です。

 

 

今回は、イヤイヤ期や反抗期のあるお子さんが多い、2歳から3歳児向けの絵本をご紹介しました。

絵本の作者が伝えたい本当の意味あいはまだ伝わらないかもしれませんが、絵本の世界を楽しむ時間は、ストレス解消や気分転換になったり、親子の仲良し時間になったり、また、生活習慣や友達関係を子どもが客観視するきっかけにもなります。

 

イヤイヤ期や反抗期は、関わるのも疲れるのにどうしたら機嫌よく遊んでくれるのだろう、早くこの時期が終わってほしいと願うばかりかもしれません。

 

そんなときに絵本を読み聞かせると、不思議とママやパパも心休まるはず。

子どもを膝にのせて、眠るときの一冊に、参考にしていただけるとうれしいです。

 

次回はいよいよ自立に向かう4歳から5歳児におすすめの絵本をご紹介しますね。

 

明日も笑顔で💕

 

絵本いっぱい読んであげよう【0歳-1歳の絵本】

発達障害の子もそうでない子も、小さなころに絵本をたくさん読んであげましょう。

0歳からでも絵本は楽しめます。

 

  • 反応がなかったり
  • 絵本に関心を示さなかったり
  • ママやパパの独り言になっちゃったり
  • 絵本をめくりたがったり
  • 破ろうとしたり
  • ママやパパから取り上げようとしたり
  • 噛んだり・舐めたり

 

ぜんぶ大丈夫。

子どもはママやパパの絵本を読む声を、聞いていないようで聞いています。

なぁんだ、見ないんだね……とやめてしまわないで。

見ていなくても読み続けましょう。

大好きなママやパパの声は、子どもに必ず届いていますし、心に残ります。

 

わたしも長男が0歳のころから毎日3冊~4冊くらい絵本を読んでいました。

ほとんど絵本に関心を示さない長男でした。

ときにはわたし自身が絵本に癒され、涙し、元気をもらったりもしていました。

 

今日は、0歳からでもOKの絵本をご紹介しますね。

おおよそ0歳から1歳のころの子どもが楽しめる絵本です。

 

1.はらぺこあおむし ボードブックエリック・カール作 偕成社

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分厚い紙なので、舐めたり引っ張ったりしても大丈夫。
色鮮やかな仕掛け絵本は、0歳はもちろん、何歳になっても楽しめます。

 

2.じゃあじゃあびりびり|まついのりこ 偕成社

 

こちらも分厚いボードブック。簡単に破れません。
日常の中で聴く「音」や「動作」をはっきりした色合いで表現しています。
言葉を覚える0歳後半から1歳前半になると真似して読むようになる子どももいます。

 

3.おつきさま こんばんは|林明子 福音館書店

 

まあるいお月さまがやさしくほほえみかけてくれる絵本。眠る前の絵本としても人気です。お月さまも眠ったから一緒に眠ろうね、なんて声をかけてあげましょう。

 

4.くだもの|平山和子 福音館書店

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まるで本物のようなくだものが、ページをめくるたび次々と現れます。
食べたくて絵本をなめようとしたり、パクパクと食べる真似をしたりしますよ。
食べやすいように皮をむいたりカットして「さぁ どうぞ」という言葉にも心惹かれます。

 

5.いないいないばあ|松谷みよ子 福音館書店

 

動物たちが、顔をかくして「いないいない…」、次のページを開くと「ばあ」と顔を見せてくれます。赤ちゃんあそびのひとつ「いないいないばあ」を絵本で表現した楽しい絵本。子どもと一緒に、色々な表情のいないいないばあをする遊びに発展できますよ。

 

6.おさじさん|松谷みよ子 福音館書店

 

『おやまをこえて、のはらをこえて、おさじさんがやってきました。おいしいものは、ありませんか。』とやさしく、柔らかな言葉で始まる絵本。イラストはシンプルながら色ははっきりとしているので、子どももしっかりと絵をとらえます。離乳食がスタートしたお子さんに読んであげるのもオススメ!

 

 

今日は0歳から1歳のころに読んであげたい絵本をご紹介しました。

このころはまだ視力が良くなく、見たものをはっきりととらえるのに時間がかかったり、よく見えていないこともあります。

絵本はなるべく輪郭と色がはっきりとしたもの、単純な絵のものを選んであげましょう。

 

同じ絵本をなんども読んでほしいとせがんだら、同じ本を読んであげましょう。

気に入っている、関心がある、言葉を覚えたい、など、子どもにとってとても興味がある絵本なのです。子どもの知的好奇心を伸ばすためにも、子どもの好みや気持ちを尊重してあげたいですね。

 

そのうち、絵本のあらすじや次のページの展開を覚えて、「ばあ」「はいどうぞ」と話したり、ページをめくりたがったりします。

赤ちゃんや子どもは、慣れ親しんだもの・期待を裏切らないものに安心感を抱き、そんな絵本を読んでくれるママやパパにも信頼感を寄せていきます。

 

親子で楽しい時間をすごせますように♡

 

次回は2歳から3歳くらいにおすすめの絵本をご紹介しますね。

 

今日も笑顔で💕