発達障害(ADHDと自閉症スペクトラム)の長男が2歳のとき、わたしのおなかには次男がいました。3歳と1か月のころ、次男が誕生しました。
2歳の長男は歩く・走るがうまくできず、すぐに転んだり思わぬけがをしたりしました。また、大型ショッピングセンターへ行くとすぐに迷子になりました。
さらに、外食や図書館、児童センター、子どもの集まりなどへ行くと、泣いて嫌がり会場へ入れないことがほとんどでした。
妊娠中で体があまり動かないわたしは、長男のケガや迷子が怖くて外出ができなくなっていきました。
おうち遊びでわたしが疲れたときや、つわりのひどい日は朝から晩までDVD付けの日々。けど自分を責めず子どもの命を守るためには仕方がないとあきらめていました。
少し元気のある日には絵本を読み、
一緒におやつを作りました。
一番思い出に残っているのは
「しろくまちゃんの ほっとけーき」です。
ホットケーキを作る工程が描かれていて、
その手順通りに作って楽しみました。
この絵本に、心が救われ、多分一生の宝物だと思っています。
絵本を読むことで、言葉や仕草を真似たり、同じことをしたがったりと、絵本を通して様々な知的好奇心が育ちますね。
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2歳から3歳のころは、ちょうど「イヤイヤ期」と「反抗期」が続く大変な時期。
- 子どもに寄り添って付き合っていく
- ママやパパの心の中に揺るがないルールや線引きを作る
この一見相反するような関わりが、大切です。
わがままやいけない行動に対しては毅然とした態度を取ること。厳しく冷たい態度ではなく、一緒に感情的になったり怒ったりせず「こうしたらいけないよ。こうしようね。」など伝えます。保護者が感情的にならないことが長引かせないコツですね。
具体的には、
- どうしたかったの?
- やりたいのにできなかったね。悲しいね。
- AとB、どっちがいい?
- 靴下は手伝う?ズボンはどうする?手伝う?
- 12時に出かけるから、長い針が9になったらお片付けだよ
このように、子どもを一人の人間として尊重し、先の見通しを持たせたり、選ぶ権利を子どもにさりげなく与えたりしてあげると、愚図ることもぐっと減ります。
子どもはママやパパの言うことを何でも聞く赤ちゃんの時代から、自分自身という人間に目覚め、ママやパパと自分は違うんだ、自分にも意思があるんだということに気づき、周囲に主張しているだけで、ママやパパが嫌いで嫌がったり反抗しているわけではありません。
毎度のことで、腹が立つかもしれませんがこの時期に子どもと保護者の信頼関係を作っておくことが大切です。
なかなかうまくいかないときは、一つの方法として絵本を取り入れてみましょう。
子ども自身が自分の姿を客観視でき、絵本と同じようにしようと成長しますよ♩
「イヤイヤ期」や「反抗期」に読んであげたい絵本をご紹介します。
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ピクニックに出かける朝、主人公の女の子は自分でできることをしようとお母さん・お父さんの用意を自分一人ですすめます。お出かけの前のおうちの中は大変なことに……!けれど両親は叱りません。それはなぜでしょう。
保護者の方が考えさせられる絵本かもしれません。親子でホッと一息つきましょう。
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寝かしつけに苦労しているママやパパへ、ちょっとだけ怖くてかわいい絵本はいかがでしょうか。眠らない子どもはおばけになっちゃうかも!?子どもは急いでお布団の中に潜り込むかもしれません。
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みんなで交代で乗るぶらんこなのに、なかなか交代しないノンタン。10数えたら交代ね、とみんなではなしてもルールや約束を守りません。独り占めしたい、自分だけ楽しみたい、自己主張ばかりする、そんな子はいませんか?きっとノンタンの姿と自分を照らし合わせて考えられることでしょう。
4.しろくまちゃんのほっとけーき|わかやま けん作 こぐま社
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何でも自分でやりたいしろくまちゃん。卵を落としたり、牛乳をこぼしたり、お皿を割っちゃったりしますが、ママと一緒にほっとけーきを焼きますよ。ホットケーキを焼く工程のイラストが楽しくて、何度も読んでとせがまれるはず!おいしいホットケーキも食べたくなるかもしれません。
5.ちょっとだけ|瀧村有子・鈴木永子 作 福音館書店
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3歳のころは、もしかしたら二人目が生まれてお兄ちゃん・お姉ちゃんになる年頃かもしれません。けれどこの世に生まれてまだ3歳。まだまだママやパパに甘えたいんです。けど赤ちゃんが生まれたからお姉ちゃんにならなくちゃ、ママは忙しいんだ…そんな切ない思いと、その思いをわかっているママの気持ちに涙がこぼれるお話です。
6.はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!|くぼまちこ作 アリス館
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歯みがきが嫌いな子どもにてこずる・イライラしちゃうママやパパへ送りたい絵本。歯ブラシが列車になって子どもの口の中へ出発します。子どもの歯磨きが嫌!という気持ちに寄り添ったお話と、柔らかながらはっきりとした色合いが人気の絵本です。
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今回は、イヤイヤ期や反抗期のあるお子さんが多い、2歳から3歳児向けの絵本をご紹介しました。
絵本の作者が伝えたい本当の意味あいはまだ伝わらないかもしれませんが、絵本の世界を楽しむ時間は、ストレス解消や気分転換になったり、親子の仲良し時間になったり、また、生活習慣や友達関係を子どもが客観視するきっかけにもなります。
イヤイヤ期や反抗期は、関わるのも疲れるのにどうしたら機嫌よく遊んでくれるのだろう、早くこの時期が終わってほしいと願うばかりかもしれません。
そんなときに絵本を読み聞かせると、不思議とママやパパも心休まるはず。
子どもを膝にのせて、眠るときの一冊に、参考にしていただけるとうれしいです。
次回はいよいよ自立に向かう4歳から5歳児におすすめの絵本をご紹介しますね。
明日も笑顔で💕