発達障害・自閉症・不登校児を育てる保育士mamiの子育て日記

子育て・発達障害・不登校について保育士&保護者が書くブログ

発達障害との共存:子どもの成長と時間管理

18歳の長男は自閉症発達障害があります。

小さな頃は場面の切り替えが苦手で、幼稚園のときはみんなが外遊びの支度をして園庭で遊んでいるのに、1人廊下の掲示物を眺めて気づかない・気にしない子どもでした。

中学生くらいから少しずつ場面の切り替えができるようになり、時間割に沿った行動ができるようになりました。

高校生になってからは、時間の逆算をして行動ができるようになりました。

時間の管理について、自閉症発達障害の人はなかなかうまくいかないと言われています。遅刻や忘れ物が多かったり、時間の管理や見通しが苦手だったりする人が多いかもしれません。

 

周囲の様子を気にして、同じようにふるまうという誰もが暗黙の了解できることが、

自閉症発達障害の人はできにくいので、小さなうちから一人で過ごすことが多く、集団生活も苦手で目立つ存在になりがちです。

 

視覚優位(目で見た情報を取り込むことが得意)の人が多いので、今しなければならないことがあっても、テレビや視覚的な刺激(掲示物や興味の惹かれたもの)に気を取られ、行動が止まってしまいます。

 

そんな長男も、急に時間の管理ができるようになったわけではなく、スモールステップで行動の優先順位を決められるように成長しました。

 

  1. 視覚優位の特性があるのなら、イラストなどで次に何をするのかなどを紙に書き、見せたり、掲示したりして、知らせながら行動していました。
  2. できたときは、゛すごいね”と褒めるのではなく、「できたね。」と行動を認めます。
  3. また、親の付き合いや人と会っているときなど「まだ?いつ帰るの?」など人前で言ってしまうことが多く気まずい思いをするのであらかじめ予定を伝えておきました。
  4. スケジュールの変更に対する気持ちの切り替えが付いていかないので、様々なパターンを伝えておきました。(時間割の変更があるかもよ、ママ帰りが遅くなるかも等)

 

さまざまな感情や特性が絡み合ってのことなので、一人ひとり対応は様々でしょう。

子どもはもともと健常なお子さんでも、大人と時間の流れが違い、時計を読めるのと時間の間隔を把握するまでには小学校3年生くらいまでかかると言われています。

 

障害のあるお子さんが、時間をいつも守れない、遅刻ばかりする、忘れ物が多い、場面の切り替えが遅い・できない、周囲の様子を見て合わせられないということを、親御さんや周囲の大人が把握しておきましょう。

できない=悪い、しつけがなっていない

というわけではなく特性なのかもしれないので、お医者様に関わり方を聞いたり、視覚に訴える関りを通して少しずつ育てていきましょう。

 

本当にできるようになるのかな?と思います・・・

何年も先までこの関わりをしなければならないの?とトンネルの中にいるような気分にもなりました。

けれど、子どもの力を信じ、周囲の援助者と協力して育てていきましょう🌷

 

明日も元気で。