発達障害や自閉症のこども・大人は、二次障害を引き起こすこともあります。
子どものときは、反抗的・否定的で乱暴をする「反抗挑戦性障害」という二次障害の傾向があった長男。ときに殴りかかってきたり、自分の頭を壁に打ち付けたり、刃物を持ち出したりと、親のわたしもどうして良いかわからない時期がありました。
それは小学校の頃で、ADHDや自閉症の自分と他の人との違いに悩んだり、叱られ認められない自分に自信を失くしていました。
苛立ちを授業中や家庭でも表現していました。
このような状態のときは、
- あえて叱らず見守る
- 不適切な行動・言動をしたときは、一貫性のあるルールを伝える
- 常に攻撃的なわけではないので、望ましい行動・言動をしたときは肯定的に認める
- 攻撃的になったり暴言を吐かずに過ごせたときは褒める
- 園や学校の先生とも連携を取り、同じ対応をしてもらう
というように対応をしました。
半年ほどで収まっていきました。
15歳ごろから幻聴~統合失調症・不安症・解離性障害の診断の17歳へ
温かく見守られて何とか卒業した小学校時代から、厳格な先生方が多い中学校時代へ進学し、障害に対して理解のない先生も多くなりました。
また、一見して普通に見える長男は厳しく背中を押されることが多く、死にたいと繰り返していました。それでもなかなか理解してもらえず苦労していました。
何度も先生方と話しましたが、なかなか状況はよくなりませんでした。
友達には恵まれていたので、なんとか登校していました。
* * * * * * *❀* * * * * *
高校に進学し、少しずつ中学校のときの先生の声を含む色々な声が幻聴となって聞こえると言い始めました。
言うことを聞かないと怒鳴られる、幻聴と会話してしまう、何人もの声がする、自分の感情を乗っ取られそうになると言います。
右腕も文字が書けなくなってしまいました。
* * * * * * *❀* * * * * *
今は精神科で統合失調症・不安症・解離性障害の診断を受け、投薬で治療しています。
より温かな家庭環境の中、安心して暮らせるように、会話を大切にしたり一緒の趣味を持ったり楽しんだりするようにしています。
* * * * * * *❀* * * * * *
ADHDは二次障害としてうつ病を発症するひとが、5%~47%と言われています。
遺伝や環境が原因とも言われていて、わたしは自分を責めたくなることもありました。
けれど、そのままの長男を受け入れ、大切に育てていくことが大事で、わたしが自分を責めることを長男がいちばん望んではいないと思っています。
小さな頃からどんなに大切に育てていても、色々なことが起きますね。
辛くても嬉しくても、そのままの子どもの姿を受け止め愛するだけです。
そうすることで、ママやパパも救われるのではないかなと思います。
長男を通して教えてもらいました。
明日も笑顔で💕